中部日本放送健康保険組合

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お知らせ

セルフメディケーションをご存知ですか

 わが国の平均寿命は世界のトップクラスです。今後さらに高齢化が進む中、介護などを受けずに自立して日常生活を送れる期間を示す健康寿命の延伸に注目が集まっています。そこで今回は、健康寿命の延伸に向けた施策の1つに位置付けられている「セルフメディケーション」を紹介します。


1.
まずは自分の体と向き合う習慣を

 世の中には健康に良いと分かっていても、なかなか踏み出せないことが多いものです。規則正しい食事や運動などの健康管理もその1つでしょう。健康に関する情報やツールはあふれていますが、自分に適したものを選び、実践、継続するとなると、思いのほか容易ではありません。

 セルフメディケーションは、世界保健機関(WHO)で「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。まずは自分の体と向き合う習慣を付けることから始めてみませんか。そうすれば、ちょっとした体調の変化にも気付くようになり、自身の生活を省みるなど「手当て」もしやすくなるはずです。

 自分の体と向き合う習慣で分かりやすい例が「歯みがき」です。歯みがきは、大半の人が食後や就寝前に当たり前のように行っていますが、口内を清潔にし、歯や歯ぐきの健康を守るためなどという目的意識を毎回持って、みがいている人は少ないかもしれません。まさにこれがセルフメディケーションの目指すところです。

<724日は、セルフメディケーションの日>

 日本OTC医薬品協会は、2017年から724日を「セルフメディケーションの日」と定め、毎年その日を含む1週間をセルフメディケーション週間としています。これは日本に限ったことではなく、「International Self-Care Day」と銘打ち、世界各国でも健康増進に関するさまざまなイベントが行われています。


2.「7
本の柱」で健やかな毎日を支える

 さて、セルフメディケーションを習慣化する上で目安になるのが、毎日の健康を支える「7本の柱」です。

 1.健康リテラシー

 2.健診・検診の受診

 3.適度な運動

 4.適切な食事

 5.禁煙

 6.衛生管理(手洗い、うがい、歯みがきなど)

 7.OTC医薬品の適切使用

 この中で、「どう取り組めばいいの?」と思われるのが「健康リテラシー」ではないでしょうか。健康リテラシーは、健康や医療に関する情報を入手し、理解、評価して実際に活用する能力のことをいいます。正しい健康情報を得ることが重要ですが、最も良い方法は職場や住んでいる地域で、気軽に相談できる医師や薬剤師を見つけることです。薬局の基本的な機能に加え、健康相談にも応じる「健康サポート薬局」の活用もおすすめです。

 「OTC医薬品の適切使用」は、医療機関にかかるほどではないちょっとした不調のときに、OTC医薬品を上手に使って自分で対処するということです。ただし、医薬品は薬局で購入する必要があるため、少しでも不安があったり、分からないことがある場合は、店舗内の薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

OTC医薬品とは?

OTC医薬品のOTCとは「Over The Counter」の頭文字で、かつては「市販薬」「大衆薬」と呼ばれ、薬局などで処方せんなしに購入できる薬のことです。

 含有する成分などにより、4つのカテゴリーに分類されており、薬剤師や登録販売者の説明を受けないと購入できないものもあります。


3.
健康寿命の延伸に貢献

 「セルフメディケーション、もうやっているなぁ」と思う人も多いかもしれません。熱っぽいときや、喉が痛いというとき、ドラッグストアで風邪薬を購入して服用したり、風邪をひきそうだと思ったら、温かいものを食べていつもより早めに就寝したり……。それらはれっきとしたセルフメディケーションです。すでにセルフメディケーションを実践している人は、自らの健康を管理する管理者目線に一層磨きをかけましょう。

 若いときはともかく、ある程度の年齢に差し掛かったら、何かしらの対策を講じなければ、健康を維持することが難しくなります。自身で健康を管理するという考え方は、健康寿命の延伸という観点からも大切なことといえます。

 健康維持・増進や疾病予防、また慢性疾患がある人は重症化させないために、ぜひ日常生活の中にセルフメディケーションを取り入れてみては。食後の歯みがきのように、「1日の始まりと終わりに自身の体調と向き合う」ことから始めてみませんか。


健保組合連合会発行「すこやか健保」2019年7月号掲載 <すこやか特集>より

監修:與五澤克行(日本OTC医薬品協会 顧問 薬剤師)


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